製作道具のお話~トイクロスについて~
みなさま、こんにちは!
本日は当店がぬいぐるみのコスチュームを作るのに使っている素材についてお話したいと思います。
ダッフィーなどのぬいぐるみの衣装を作るときに欠かせない布地。
今日は、最近よく耳にします「トイクロス」という布地について解説しちゃいます!
そもそも「布」って?
繊維を編んだり、織ったり、くっつけたりなどして薄い板状にした物の事をいいます。
昔からあるもので、服に使う以外にも様々なところで使われているとっても馴染み深い物です。
植物からできたもの、動物からできたもの、化学的にできたもの、様々な種類があり、呼び方も色々です。
今日ご紹介するトイクロスも「布」の一種です。
トイクロスとは?
トイクロスとはポリエステルの素材でできた布のことです。
ポリエステルで出てきていますから、化学繊維が元になっています。。
比較的新しい布になります。
その特徴は、ふわふわと言えない程度の毛羽感。
画像も、よーく見ると薄い布の上にふわふわとした毛のようなものが見えませんか?
こちらがとっても便利な機能を持っているんです。詳しくは次の項目で説明しちゃいます。
手触りは少しガサガサっとした感じで、ふんわり温かを感じます。
ただ、冬場の乾燥しているときなどは、ささくれに引っかかったりするので注意が必要です。
引っかかってもほつれたりはしないので、安心して使えます♪
発色がいいので、ダッフィーなどのぬいぐるみのコスチュームに使うと見栄えもぐっとよくなるんですよ!
言われてみれば、畑っぽい模様ですね。
あくまでも織り方の名称なので、素材は様々です。
当店では、ポリエステルでつくられているポリエステルツイル生地の利用が多いです。
(衣装の応じて変えておりますので、全てがポリエステルツイルではありません)
トイクロスの特徴は?
トイクロスはとても使いやすい生地なんです。
「毛があるのに毛玉ができにくい!」
「ふわふわしているので質感がやわらかく、手触りも良い。」
「ポリエステルで出来ているので、洗っても伸び縮みしにくい。」
ね?ぬいぐるみの衣装にぴったりな気がしませんか?
とても使いやすく色も綺麗に出ているので、ぬいぐるみ本体やお人形の服などによく使われます。
毛がある分、汚れもつきやすいですが、テープなどで簡単に綺麗にすることも出来ます。
断ち切った時の端処理もほとんどいりませんので、ボコボコさせたくない時にぴったりです。
トイクロスの最大の特徴、それはマジックテープ(面ファスナー)に対応していること。
マジックテープのオス(チクチクしてる方)とくっつくんです。
そのため、トイクロスを使ってぬいぐるみのお洋服を作って、マジックテープのオスだけ使えば、大きさ自在なお洋服の完成です!
そのため、知育おもちゃなどにもよく使われます。
どんな衣装につかうの?
子どものおもちゃによく利用されています。
すごく丈夫という生地ではないので、あまり人間の服には使われないイメージです。
もちろん、ぬいぐるみ本体にも利用されています。
ダッフィーなどの毛足のながいぬいぐるみではなく、人の形のぬいぐるみとか、動物のぬいぐるみに使われています。
当店では、コスチュームにも生かして利用をしていますが、メインに使う時は周りに引っかかりすぎないよう加工をしてから使用します。
トイクロス特有の質感などを生かすときは、腕輪やエリマキなどの小物に使うことが多いです。
青色の内側部分、ドレスがトイクロスです ドレスは染めています
こちらの画像のぬいぐるみのコスチュームはトイクロス生地を利用しています。
とても発色がいいのがわかりますか?トイクロスは、いろも綺麗なんです。
特に左のジュリエットドレスは、当店で染め直していますが、とっても華やかですよね♪
ぬいぐるみにより添わせることができて、色も良い!それがトイクロス生地です。
まとめ
「トイクロス」のこと、いかがでしたでしょうか?
「トイクロス」はとっても便利ですけれど、その分のっぺりした印象になりやすい生地です。
当店では、要所要所に「トイクロス」を利用して、ホンモノそっくりなぬいぐるみのコスチュームを作っています!
ぜひ、見に来てくださいね❤
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