製作道具のお話~レジロン糸編~
みなさま、こんにちは!
本日は当店がコスチュームを作っている道具について少し紹介をしたいと思います。
衣装を作るときによく使う物ってなんでしょうか?
布生地とか、ミシン、とか色々おもいつきますよね?
そんな中で、今日は「糸」の中の「レジロン糸」について書いていこうと思います。
そもそも「糸」って?
繊維を撚り合わせて、細長い状態にしたものの事です。
植物からできたもの、動物からできたもの、化学的にできたもの、様々な種類があります。
レジロン糸はそんな糸の仲間です。
※撚りをかけていない例外もあります。それはそのうちに。
レジロン糸とは?
ナイロンで作られた「糸」のことです。
「ナイロン特有の伸縮性を生かし、特殊加工によって糸の抱合力を高めた、ニット布地専用のミシン糸です。」(株式会社フジックス 商品情報より引用)
ナイロンの伸縮性によって「糸」自体が、ゴムのように伸び縮みします。
伸び縮みによって、布自体や動きにぴったりとフィットします。
そのため、強く引かれることによって、糸が切てしまうような事態になりにくいです。
ぬいぐるみのような小さいコスチュームのニット服では、ロックミシンなどによる編み糸の伸び縮みでは対応しきれず切れてしまう事があるため、「レジロン糸」を採用する事が多いです。
レジロン糸の特徴は?
一番の特徴は、「糸」自体がゴムのように伸び縮みすることです。
特にニット生地は、生地自体が伸びますので、「糸」も一緒に伸びれば切れる心配は減りますよね?
首元や袖口など、伸び縮みをする場所にはぴったりの「レジロン糸」です。
二つ目の特徴は、その糸の光沢感です。
ナイロンでできているため、ツルツルとしていて、ハリがあり、光沢感もあります。
その分、少しだけ普通の糸より扱いずらさを覚える方もいるかもしれません。
当店が、「レジロン糸」と合わせて使う生地は、生地自体に光沢感がありますのでとても馴染みがいいんです。
レジロン糸を使いたいとき、使わないとき
「レジロン糸」を使いたいのは、ニット生地を使用するときです。
特に、ダッフィーぬいぐるみバッジサイズや、ストラップサイズのように小さなコスチュームでは、積極的に利用するようにしています。
縫う範囲は小さいのに、着せるときに伸ばす距離はあまり小さくならないので、「糸」にかかる負担が大きいからです。
大きなぬいぐるみのサイズであっても、ニット生地の際は、そのハリのよさと馴染むので利用を選択することが多いです。
逆に使わないのは、伸びては困ってしまう場所、ニット生地以外で別糸の方が良い場合です。
ベルト製作やボタン付けには、伸びることがかえってマイナスになってしまいますので、あえて使用しないようにしています。
布帛生地ですと光沢感がない生地も多く、「レジロン糸」ですと、光って目立つこともあるため、使用を控えて、ロックミシンでの縫い付けをします。
まとめ
「レジロン糸」のこと、いかがでしたでしょうか?
「糸」ひとつでも、特徴が色々あっておどろきましたか?
当店では、「レジロン糸」も利用して、ぬいぐるみのコスチュームを作っています!
ぜひ、見に来てくださいね❤
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